「ゆく」は、8 年ものの古酒。味わいの奥に蒸留時の力強さを残している酒です。八重山に古くから伝わる泡盛という酒の伝統は、焼酎よりも古くウイスキーよりも深い。遠くアラビアの地からインドシナ半島を経由し、島伝いに伝播した蒸留酒は、島の文化とともに伝承されてきました。
ほんのりと樽の色が滲み出した、微かに淡い琥珀色が特徴です。10年熟成の古酒と、10年樽貯蔵のブレンドによる絶妙な色と香り。名称は、八重山の泡盛の「顔」となるような、堂々たる落ち着きと揺るぎない品格を示すものです。まさに八重泉酒造の品質の極まりがここにあります。
八重泉の泡盛の頂点に立つ芳醇な香りに、この酒の経てきた時間と風土が凝縮されています。30年、石垣島で眠り続けることではじめて到達できる円熟感とまろやかな香気の融合。43度という度数ならばこそ表現できる、身体の奥底にまで響き渡る熟成の古酒の手応えを堪能ください。